2010年7月15日 星期四

その妙な手つきで自慰行為のようにさすっている人間が増える

宮崎さんはインタビューでiPadに何の関心も感動も持てない。人がそれを触っている様は気色悪いだけで嫌悪すら感じる、とし

「その内に電車の中でその妙な手つきで自慰行為のようにさすっている人間が増えるんでしょうね」
と話した。質問者がiPadは欲しい情報が居ながらにして手に入るなど、先進技術や利便性を説明すると、

「あのね、誰でも手に入るものは、たいしたものじゃないという事なんです。本当に大切なものは、iナントカじゃ手に入らないんです」
と切り捨てた。宮崎さんは仕事で使うものは鉛筆と紙、わずかな絵具があれば充分だという。

宮崎さんはiPadで得られない大切な情報として、「安宅(あたけ)型軍船」を挙げた。欲しい情報はこの軍船の漕座の雰囲気や、漕手の生活や心理状態。こうしたことはiPadを使っても探し出すのは不可能。「安宅型軍船」の情報は、様々な記録から自分で推測するしかないし、大切な情報は自分でその場に出かけていって想像力を注ぎ込んで初めて得られるものだという。